タイの地方ピチット県ってどんなとこ??คนญี่ปุ่นแนะนำจังหวัดพิจิตร

タイ地方のピチット県の生活をゆっくり紹介。แนะนำจังหวัดพิจิตรในประเทศไทย

タイのピチット県ロングボートレース大会開催 งานประเพณีแข่งเรือ พิจิตร

 2019年9月7~8日の土日にピチット県が最も賑わうお祭りのタイ語では「ケンルアแข่งเรือ」といわれるロングボートレース大会が開催されました。今回私は初日の土曜日に行きましたが、その内容をレポートしていきます。

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ピチット県ボートレース大会の歴史

タイ各地でボートレースは開催されているが、ピチット県のボートレースはタイの中でも1番大きなボートレースの祭事となっている。1907年から100年以上に渡り続く伝統的な祭事となり、毎年9月第1週目の土日の雨季で川の水かさが増した時期にワットタルアン前のナン川で開催される。


重要な2つの河川であるナン川とヨム川をもつピチット県では、運河での戦は都の独立を守るために重要なものだった。スコータイ王朝時代以降、アユタヤ王朝時代、チョンブリー王朝時代を経てラタナコシン王朝時代に至るまで、河川や運河で戦うときの戦闘力が衰えないようにボートレース競技を毎年開催することとなった。現在の戦争のない平穏な時代においてもこの伝統行事は続いており、県外からも多くの人が訪れるタイを代表する祭りの一つとなっている。

 

ボートの種類・レース方法

ボートの大きさは三種類あり、小型ボート(28人乗り)、中型ボート(40人乗り)、大型ボート(55人乗り)に別れ競い合う。
ボートレースのチームは各村、政府、民間団体などから約100組以上のチームが参加する。通常、レースは2隻の船で争い、上流から流れに乗って約650メートルの距離を漕ぎ、速くゴールまで到着したほうが勝利する明快なルール。会場には司会者と解説者がおり、早口で愉快なタイ語の解説で会場を盛り上げる。一連のレースを通し、成績の良いチームにはトロフィーと賞金が支払われる。1位の賞金はなんと、40万バーツ(約136万円※1バーツ3.4円換算)ということ。

 

祭りの環境・チケット

普段は静かな寺院周辺も祭事の期間中には、屋台や露店が並んで巨大な祭り会場と化す。ボートレースを見るためにはいくつかあるチケット売り場の扉からチケットを買い会場内に入る必要がある。チケットの金額は1人20バーツ(2019年9月時点)。(事前に外国人は50バーツという話を聞いていましたが、実際の表記は20バーツだけでした。)屋台は会場外の道にも多く出ているため、一度会場から出る際にはスタッフから腕にスタンプが押される。スタンプかチケットをみせることで再入場は何度でも可能となっている。

 

1日のスケジュール

1日目 9月7日(土曜日)のスケジュール(時間は目安)
  6:30 チケット販売開始、会場への入場が可能
  8:30 君主制を祝う儀式
  9:00 大会組織委員会長が大会開催を宣言
  9:30 祭事を祝う王室の御座船パレード鑑賞☚見どころ!
10:30 ボートレース大会が始まる
16:00 ボートレースは幕引き チケット販売も終了
17:00 歌手や踊り子たちのコンサートが開催
22:00 イベント終了

 

実際の会場の様子

土曜日1日目の8時半ころに会場到着。ワットタルアン前の大通り一帯に屋台が出ており、会場に入る前からとても賑やかでした。昼頃には人が増えて通りを進むのも大変な状態になります。

途中歩いてきた道路に置かれている看板によると、8月30日からワットタルアンでは屋台やコンサートが開かれているようでした。

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朝イチは基本的に空いていましたが、昼頃になると屋台は大混雑。 

 

OTOP商品では、ボートレースにちなんだ可愛らしい木で手作りされたボートレースをモチーフにした置物がOTOPとして販売されています。

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チケット売り場の扉は5か所以上あるので、通りかかった近くの扉から入ります。タイ人は20バーツですが、外国人は50バーツという話を事前に聞いていました。ですが、チケット場での表記は20バーツのみ。席料ではなく入場料となりますので必ず支払います。


ナン川の前の階段が鑑賞場となっており、多くの人が席取りをしています。事前に聞いた話では8時ころには来たほうがいいと言われていましたが、8時半の段階でもまだ場所は空いており座れる段階でした。結果、丁度よい時間帯だったかなと思います。テントもあり日陰となるところもありましたが、一番中央で見てみたかったので、中央側2列目の席を確保。暑いので熱中症対策は万全に。日傘は必須です。朝の時間帯は、ボートが何隻も練習している様子が見ることができます。

まだパレードは始まらなそうなので、席を確保した後は食べ物を買いに屋台を見に行きました。

 

朝ごはんや飲み物を買った後に、9時過ぎ頃に戻りました。この段階では確保した席に戻るのも難しいほど人で大混雑。席がなくなっていないか不安にはなりましたが、しっかり空いていました。お隣さんがしっかり開けておいてくれていた様子。優しい方でよかった~。目の前には、伝統衣装を着た人たちがのる船が待機しており、いつ動き出すのかな~と楽しみに。

 

9時40分頃から、大会の見どころである開会のパレードが始まりました。
タイの伝統舞踊の音楽が流れながら、曲に合わせて船を漕ぐパフォーマンスをします。

 

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 下の動画が出ない場合はGoogle Chromeで開いてください。

とても凛々しく、美しいパレードなので、ボートレース大会に来るのであれば朝イチですがぜひ見てほしいです。ちなみに、2日目はこのパレードは行いません。
パフォーマンスが終わると、待機していた競技用の船が一斉に川上に向かって走り出します。これはスタート地点に向かってボートが一斉に向かったということでした。

 

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パレードを観終わったあとに席を立つ人も多かったです。

 

その後、時間を置き本格的なボートレース大会が始まります。船が2隻ずつ、650メートルの距離を競いあう。賞金もかかっているので、完全に男の熱い戦いです。船が速さを競り合う様子は本当に圧巻です。

テントがある場所に移動し、大会を見学しました。

16時ころまでは大会は常時行っています。その後、夜には歌手や踊り子によるコンサートが開かれるので終日賑わいは止みません。

 

あまり日本人には知られていないピチット県のボートレースですが、遠方からでも訪れる価値ありの必見イベントです。電車やバス、ロットューなどピチットへのアクセス方法はたくさんあるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。県外からも多くの人が訪れるので、ホテルは事前に予約しておかないと埋まっている可能性が大きいのでお気をつけください。